ハンガリー旅行の前に、短期でしたがハンガリー語講座を受講して無事ブダペストに行ってきました。
最高の旅でした。
JALパックツアーでまずはプラハに入り、プラハ、チェスキークルムロフに宿泊、ウィーンは二泊しブダペストへ、ツアーの皆さんは一泊で帰国、わが夫婦は都合4泊し、ブダペストを堪能しました。二人だけの三日間は、初日、昼は子ども鉄道、夜はゲレールトの丘からの夜景撮影、二日目昼はセンテンドレへのミニ旅行、夜はドナウ川沿いでの夜景撮影、三日目は東駅、西駅での撮影や西洋美術館での絵画鑑賞と充実したブダペストでした。
不出来な受講生でしたが、挨拶だけはあちこちで披露。私が挨拶すると十人中十人皆驚嘆の顔つき。『なぜアジア人のあなたがハンガリー語でそんなにうまく挨拶するの?』正にその顔つきでした。私は心の中で『やったー!』とほくそ笑んでいました。中には握手まで求める方も。先生に発音を褒められただけの事はありました。
思い出が多く、語りつくせませんが、いくつかエピソードを。
今回の目的の一つ子ども鉄道乗車、切符の窓口には小学校高学年と思しき駅員。ポケトーク、つたない英語を駆使するも全く伝わらず。全線片道大人二枚を購入するのに数分要しました。でも楽しい鉄道旅、車掌もかわいいし、乗車しているおじいさんとおばあさん孫二人と仲良くなり写真まで撮らせていただいた。
センテンドレは、まず地下鉄乗換駅の切符窓口の駅員が丁寧、私のつたない英語でも72時間パスを見せ、センテンドレ往復というと即座に切符を出してくれる。センテンドレはセルビア人が作った街と聞きましたが、15 世紀がそのまま現代にタイムスリップしている。今回の街で一番中世を感じました。その駅に近接して設置されている鉄道博物館も見学、どんなガイドブックにも、グーグルでも検索できないレアな博物館でした。
東駅も西駅も想像した通りヨーロッパへの国際路線出発駅です。特に前日までブダペストで Sziget Festival が開催されその若者で活気あふれていました。
カフェ文化のヨーロッパ。ブダペストで有名なジェルボーへ。「ジェルボーカフェ」と書いた定番そうなカフェを注文するとホット!写真はアイスのように見えましたが・・・。汗を拭きつつ楽しみました。
今回の一番の目的であった夜景撮影も順調。ゲレールトの丘まではホテルに近接するバス停で乗車し10 分ほど、ドナウの真珠を満喫しました。最もまばゆかったのが国会議事堂。ドナウ川クルーズとドナウ川撮影の二回撮影しましたが、今回の旅行で最も印象的でした。
柳澤さんお勧めのSPARもホテルから徒歩で行けるところにあり、常連になりました。疲れたらここで食材とビールを仕入れホテルで食し休憩する。個人旅行ならではでした。なぜって?連日の猛暑、子ども鉄道の日が最悪で最高気温が36℃、昼間歩くのはあきらめました。
その後、隣の国オーストリアに行き、ここでちょっとウィーンの話もすると、キリスト教文化の国での仏教の広布のご苦労をお聞きしました。キリスト教にとって死はTHE END。一方仏法では輪廻転生、日蓮仏法では「生も歓喜、死も歓喜」この違いは歴史観も越えています。西洋美術館で拝見したキリストにまつわる絵画には笑顔が一つもない。これも宗教を通じた文化の違いと学びました。
最終日は街中での祝杯。楽しかったなあ、と思い出に浸る。その後、ハンガリーからヘルシンキ経由で成田へ、無事帰国。
色々申し上げましたがパッケージツアーでは味わえない多くの体験をさせていただきました。
せっかく柳澤さんから語学以外の事も教えていただいたので、歴史的な感想もいくつか添えます。柳澤さんがハンガリーから見たナチスとソ連(特にスターリン時代)の話をされましたが、ブダペストでのハンガリー人ガイドさんに聞いても柳澤さんと同じようにソ連に対する思いを話されました。また、ウィーンではハプスブルグ家はオーストリアの誇りかと問いかけるとそのガイドの方は即答しませんでした。ハプスブルグ家は確かに現在の観光資源をたくさん作ったが、外国の方に語れないような残虐さも持っていた。そんな話をされていました。
それでは、わが夫婦の旅がこれほど充実したのも柳澤さんから語学だけでないハンガリーを教えていただいたからです。感謝申し上げます。ますますのご活躍をお祈りいたします。
2019年9月
諏訪 嘉彦
諏訪ひとみ