今年は、ハンガリー映画シーンが高く評価され再び注目されるようになった。世界が目を見張る名高い映画祭では、金熊賞並びにオスカー賞まで獲得した。もちろん作品は別です!
先ずは、2月18日にドイツのベルリンで行われた国際映画祭の授賞式に42年ぶりEnyedi Ildikó女性監督の作品”Testről és lélekről”=”On Body and Soul”は観客たちを驚かせた。その結果、エニェディ監督の手にはまぎれもなく金熊の像が輝いた。
実は映画のストーリーを初めて読んだ時、私の頭に浮かんだのは日本や他のアジアの国々でも大ブームになった「君の名は」と言うアニメでした。コンセプトは非常に似ているからです。最近日本のテレビドラマの話題としても、主人公たちの心や精神が何らかの形で入れ替わったり、お互いの夢を見たりするような不思議な世界がよく登場する。
エニェディ監督の発想は、つまり主人公の二人は同じ夢を見続けながら奇妙な場所で奇妙な形で出会ってから恋に落ちる。この発想はすでにアジアではブームを引き起こした。今度ヨーロッパもこのブームに乗ったようです。
ハンガリーやハンガリー語にご関心を抱いている皆さんには、主人公たちの分かりやすい言葉使いはお勧めです。
ハンガリー人ならではのスロー動き、リアリティーを思い出せます。:-)
映画の予告編は、こちらで確認して下さい。
そしてベルリンの次に、今年のアカデミー賞で短編実写映画賞を受賞したのはハンガリーの25分ほどの短編映画です。去年の「サウルの息子」に相次いで再びハンガリー映画は選ばれた。ハンガリー語でのタイトルは「Mindenki」です。日本語のタイトルは「合唱」となっていますがやはり「Mindenki」は色々と内容や秘められたメッセージについて連想させてくれます。
予告編はこちらです。
監督のDeák Kristóf(デアーク・クリシュトーフ)は授賞式で、「私たちが将来、誇らしく思えるような子供に育てしましょう」と挨拶した。